○○茶の日記帳~わがまま 気のまま 茶のジョーク~

アイドルとロックバンドのライブをこよなく愛する茶のブログです。ライブやイベントのレポートが主体なのでリアルタイム更新は殆どありませんが、緩くお付き合いいただけると幸いです。

ふくしまFM主催 2017 STARTING LIVE@會津風雅堂 レポート

仙台からの2つ目の現場は福島県会津若松市にある會津風雅堂で行われるふくしまFM主催のライブイベント「2017 STARTING LIVE」。
こちらの出演者が4組中3組が好きなバンド。残る1組の空想委員会も気になるバンドと言う事で当初はこちらをメインに参加の予定でしたが、前出の通り仙台から回すことになりまして。
二兎を追うのはかなりリスクが高いのですが、自分にとってはどちらのライブも大事な瞬間で見逃したくないと言う思いがあり、強引ですがはしごする算段を取ったのでした。

さて新幹線に乗れば仙台から郡山までは40分。
途中停車した福島であの14:46が訪れました。

一人静かに黙祷をささげつつ、新幹線は無事に郡山駅に到着。
ここから会津若松までは列車か高速バスのどちらかで移動になります。どちらも新幹線との接続があまりよろしくなく、急ぐ自分にとっては結構なタイムロスでした。

磐越西線は郡山を15:40に出て会津若松に16:50に到着。
高速バスは郡山を15:35に出て会津若松には16:43着とそこまで早くないのですが駅からさらに会場に近い鶴ヶ城・合同庁舎前バス停まで行けるメリットがある。

どちらで行くかかなり悩みましたが、「ひょっとしたら早く着くかも?」と言う可能性を秘めた高速バスを選択。こちらで会津若松を目指しました。


バスは時刻通りに会津若松駅を出発しましたが…。郡山市街の混雑で全然進まない(>_<)
校則に乗る前最後のバス停を出た段階で既に15分遅れ…。このまま行くと確実に間に合いませんorz
バスが遅れるのはまぁ仕方のない事だけど…。郡山駅周辺の渋滞の原因が3.11にかこつけてデモ的な演説をする政治団体だったのがちょっとイラつきました(-_-メ)
磐越道は順調でしたが郡山市街で校則に乗るまでの遅れをそのまま引きずって会津若松駅には15分遅れで到着。

この時点でライブの開演5分前。もう遅刻確定orz 開演に間に合わせるのは諦める事にしました。
通常時刻だと16:50に到着予定の鶴ヶ城・合同庁舎前バス停にも15分遅れで到着。ここから會津風雅堂までは1km近く。
ここからタクシーやバスに乗るのもアホらしいので頑張って歩きましたよ。磐越西線で来て駅からタクシーの方が確実だったなw
遠征の大荷物を抱えたまま頑張って歩き、途中若干道を間違えながらもなんとか会場である會津風雅堂に到着!


ライブはもうとっくに始まっており慌ててもしょうがないので不要な荷物をコインロッカーに放り込み最低限の装備で客席へ。
20分遅れで入場した時はトップバッター・夜の本気ダンスのライブの真っ最中でした!

夜の本気ダンス

 自分が入場した時には3曲目・By My Sideの途中から。大荷物を抱え15分ほど歩き体は温まっているとは言え外の寒さから一変、ものすごい熱気に包まれる會津風雅堂の客席。
 自分の席がたまたま通路側で助かりました(*^_^*)

 今回出演の4組の中では一番の若手。知名度も一番低いからか客席の反応は手探りな感じは否めなかったけど、彼らの力強いパフォーマンスは会場を温めるには十分すぎる程のエネルギーを放っていました。
 遅刻したので後半2曲しかまともに聞けなかったし何よりDr.の鈴鹿氏の面白いMCがほとんど聞けなかったのが残念ではありますがやむなし。
 その後半2曲が自分の好きな曲だったのでそれだけでも満足でした♪







 <セットリスト>

  ・WHERE?
  ・Crazy Dancer
  ・By My Side
  ・B!tch
  ・Fun Fun Fun

トップバッター・夜の本気ダンスのライブが終了。たった2曲しか聞けなかったけど既にそこそこの満足感(*^_^*)
この後の出演者も楽しみでしかないのでテンションは高まりっぱなし。
ドタバタで入ったので一旦ロビーに出て荷物の出し入れをしつつ次のライブに備えました。

<空想委員会>

 2番手に登場したのは空想委員会。日頃親しくしてくれている関西のおっさん大学生ことmockoss氏が以前からおススメしてくれていた彼らのライブは初めて。
 予習は特にしていなかったけどその分先入観なしで楽しめると思いこの日を楽しみにしていました。*1
 
 vo.の三浦委員長が同じ東北・青森県八戸市出身と言う事で親近感を持った挨拶からリハーサルをスタート。そのまま一曲やっちゃう感じで本番へ。
 彼らのライブは初めて見たのですが、音楽的に結構好みな感じがしました。その辺は影響を受けてきた音楽が自分の好みと近いのもあるからでしょうね。
 予習していなかったので1曲も分からず彼らに関しては今日のライブのセットリストの情報が見つからなかったので復習のしようが無かったのですが、ライブの後に物販に行くくらいにはお気に入りとなりました(^o^)














2組目・空想委員会のライブも終了。1組30~40分の持ち時間な感じでサクサク進行します。
次のバンドはサンボマスターかな?と思いましたが、キーボードのセットが登場した時点でHYと判明。
まぁ普通に考えたらサンボマスターは今回はトリでしょう。
後半戦になれば客席もだいぶ埋まって来て、更に熱気が高まる会場。いよいよ3組目・HYのライブが始まったのでした。

HY

 HYのライブは彼ららしいほんわかとした雰囲気でスタート。vo.のHideさんが軽快にステージを駆け回り、スピーカーを飛び越えて花道まで来て客席を煽ると観客のテンションも一気に上がります。
 最初のMCでHideさんが「福島」を「福岡」と間違えてしまいメンバーからかなり気まずいエーイングを受けると土下座する場面もありましたが、それもご愛敬。
 沖縄の温かい南国の風に育まれた彼らのやさしいサウンドは雪の降る寒さ厳しい東北の人々の心にしっかりと届いたんじゃないでしょうか。
 個人的には彼らが以前君津に来てくれた時に諸事情で遅刻し聞けなかった「AM11:00」を聞くことがが出来て嬉しかったっす(*^_^*)

 <セットリスト>

  ・エール
  ・BLUE
  ・南風
  ・HAPPY
  ・AM11:00
  ・ホワイトビーチ
 

4組中3組のライブが終了し、いよいよトリを務める4組目の出番。トリは言わずもがなのサンボマスター
vo.の山口さんの出身地がここ福島県会津若松市と言う事で客席の期待も膨らみ、ライブに対するワクワク感がひしひしと伝わってくるのがはっきりとわかりました。
観客の期待が最高に高まる中、彼ら特有のSEがかかると客席は総立ち。今日一番の熱いエネルギーを持ってサンボマスターのライブへと臨んだのでした。

サンボマスター

 今回のイベントのトリ・サンボマスターの3人が登場すると客席からの割れんばかりの拍手と大歓声が出迎えます。
 これまでのライブでは座席のあるホールと言う事もあってかゆっくり落ち着いて見ていた人も多かった感じでしたがサンボマスターの出番の時は客席後方まで立ち上がって熱い声援を送っていたのがとても印象的でした。
 vo.の山口さんの地元・福島、それも本当の地元の会津若松でのライブと言う事で、客席全体から「おかえり!」と言う歓迎ムードがにじみ出ていたのが感動的でしたね。
 そんな客席のパワーに応える様に力強い声で客席を煽るvo.山口さん。
 会津のパワーはこんなもんすか?会津はすげぇって(ドラムの)木内に言って来たのにこんなんじゃまだまだ足んねぇよ!千葉から来た木内に会津の力を見せつけてやってくれ!」
 と叫び、かなり興奮している様子でいつもの強気の煽りを展開。でも必死の形相で強い口調で喋る彼の表情はどこか嬉しそうに見えましたよね。

 自分は千葉の、それも木内さんの地元に割と近い方から見に行った遠征民。運よく3列目で見させてもらったのですが、後方の席の皆様からの熱い声援をここまで感じた地方のライブはあまり体験したことのない感動でしたね。
 地方でのライブは幾度となく参加して来たけど、大半は自分みたいな遠征民が客席を埋めるのがアイドル現場の現状だったので、これか本当に感動的でした。
 まぁ今回はたまたま前の席に居たからそれをひしひしと感じられたんでしょうけどね。でもその熱気は山口さんにしっかり伝わったと思います。

 MCでは「もっと熱いライブ出来る人〜!」とひたすら客席を煽る山口さん。緊張の面持ちながらもやはりどこかで嬉しそうな表情を何度も見せてくれました。
 會津風雅堂なんてこんな素晴らしいホールでロックンロールやっていいのか?と言う疑問もあったけどいいよな!」と語る彼の嬉しそうな表情と言ったら。
 地元には帰って来たけど親には今日のライブがあることは告げていなかったとか?「温泉行って来っから」と言って家を出て来たとかw
 地元会津の人にしか分からない様なローカルな地名・店名を織り交ぜてのトークに地元民は大喜びでした(^O^)
 遠征民の俺にはサッパリ分からなかったけど皆さんが楽しんでくれればそれでいいのさ。
 氣志團が君津でライブした時に翔やんが地元民にしか分からない様なネタを嬉しそうに語っていたのと同じだったので微笑ましかったっす(*^_^*)

 ライブの方は彼らの思いがたっぷりと詰まった様なセットリストに客席も大興奮。
 震災以降に制作された彼らの楽曲は特に東北、はたまた日本の復興に向けたメッセージ性が強いものが多い様に感じますが、3.11と言う日に東北で聞く彼らの楽曲はとても心に響きました。
 
 当初、このライブのオファーがあった時に3.11と言う日にライブで騒いでいいのか?と言う葛藤があったと語る山口さん。
 でも、自分達のライブで福島が・東北が元気になってくれるのなら…とオファーを引き受けてくれたそう。
 
 福島出身の山口さんは東日本大震災が引き起こした沢山の悲しみ・苦しみを痛いほど受け止めていて、それを少しでも救いたい、悲しみをどこかに飛ばしてあげたいと一生懸命に活動されているのを強く感じます。
 自分も3.11当日の朝を仙台で迎え、朝放送されていた地元ローカル番組の震災特番を見ると被災地の皆様の苦労はまだまだ絶えないのだなと改めて考えさせられましたね。
 岩手・宮城・福島の東北太平洋沿岸地域を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。
 津波の被害を受けた沿岸部も大変な思いをしながら復興に向かっていますが、それらの地域とはまた違った苦しみを味わい続けている福島の皆様。
 そんな苦悩を受け止め、この瞬間だけはすべて忘れて笑顔になろうぜ!と檄を飛ばし続けました。

 披露された楽曲の中では「ラブソング」がとても印象に残っています。
 この楽曲を作った時に『「失った人に歌いたかった」と言う想いが1番にあった』と語った事があり*2、3.11と言う日に聞くととても胸に響きました。
 からのあの鐘を鳴らすのはあなたは逆に「みんなの力で復興の鐘を鳴らしてほしい」と言う願いが込められていたのかな、と思ったり。

 ラストは彼らの最大のヒット曲と言える世界はそれを愛と呼ぶんだぜからの「可能性」。
 3.11と言う日に悲しみよりも希望を持って生きようぜ!と言う彼らの願いが伝わって来た気がしました。

 ここで4組のライブが終了。しかし客席からは惜しみないアンコールの拍手が。
 アンコールに応え再度登場したサンボマスターの面々。彼らが最後に披露した楽曲は「できっこないをやらなくちゃ」。
 自分もこの曲が大好きなので、ここで聞けて本当に嬉しかったっす。
 同じくこの曲が好きで励まされたと言うアイドルネッサンス宮本茉凜ちゃんに翌日そのことを伝えたいなーと言う想いを胸に、ふくしまFM主催の2017 STARTING LIVEは大団円となったのでした。












 <セットリスト>

  ・ミラクルをキミとおこしたいんです
  ・世界を変えさせておくれよ
  ・青春狂騒曲
  ・愛してる愛してほしい
  ・ラブソング
  ・あの鐘を鳴らすのはあなた
  ・世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
  ・可能性
   〜アンコール〜
  en.できっこないをやらなくちゃ

ライブの後は外の物販もにぎわっておりました。特にメンバーが降臨しサイン会を行った夜の本気ダンスは長い行列に。
自分も気になったから行ってみようかとも思ったけどかなり混んでいたので断念。ホテルへ向かう事にしました。

さて會津風雅堂は駅から相当離れています。ホテルは駅前。さてどうしよう?
日中は会津の観光地を回るバス「ハイカラさん」が走っているのですがこの時間はあるわけもなく。
路線バスを探して通りに出てみるもバスは18時頃には終わってたorz
会場で待っててもいいんだけど予約車以外のタクシーが来る気配も無いので取りあえず大きな通りに向けて歩きますが、流しのタクシーも無いw
駅までまだ3kmはありそう。しばらく歩くもさすがに疲れて来たのでどうしようかなと思っていたらたまたま見つけたそばの香寿庵を発見。
ここに「タクシー呼出」の看板を見つけたのでここに居たらタクシー来るのかな?と思って周りを見渡すとこんなのを発見。

よく見たら隣に会津交通のビルがあって、ここならタクシーを呼べそうだ!\(^o^)/
インターホンでタクシーを呼ぶ斬新なシステムで依頼をかけ、待つ事数分。
先客の呼んだタクシーに便乗して来た運転手さんが車庫に止まっていたタクシーの運転をすると言うこれまた斬新なサービスを受ける事数分。無事にホテルに到着!
取りあえずチェックインして遅い夕飯をとるために出直し。街に繰り出してみるものの飯屋はやってない…。
ホテルのすぐ近くに二郎があったけどまぁやってるわけもないですよね(T_T)

飲み屋くらいしかやってないので一人で入るのも忍びなく結局近くのスーパーで食料を買い出し。
風呂に入ってサッパリしてから一人打ち上げ!

せめてもの会津名物と言う事でソースカツ丼を頂きました(^O^)

買ってきた酒とつまみでまったりやりつつ、今日一日の楽しかった思い出を振り返りながら翌日に備えて休んだのでした。

こんな感じで、3.11の長い一日のお話はおしまい。
あの震災の後・この3.11を初めて東北で過ごしたのですが、様々な思いが頭を巡る中、音楽の力で人々を元気にしようと言うとアーティストの思い、そして実際に元気になる東北の皆様のたくさんの笑顔に出会えて、幸せな一日を過ごすことが出来ました。
まだまだ大変な事は沢山あると思いますが、下を向かずに前を向いて一つ一つ確実に復興の歩みを進めてもらえればと改めて感じました。

*1:単にめんどくさいから予習していなかったと言うのもありますが、こう表現すれば体のいい言い訳ですw

*2:billboard JAPANのインタビュー記事より