○○茶の日記帳~わがまま 気のまま 茶のジョーク~

アイドルとロックバンドのライブをこよなく愛する茶のブログです。ライブやイベントのレポートが主体なのでリアルタイム更新は殆どありませんが、緩くお付き合いいただけると幸いです。

のんびり行こう春の上越路〜ジョイフルトレインで行く新潟への旅〜

今回、新潟に出かける事になった理由はガガガSPのライブを見に行く事。
今年デビュー21周年を迎えた彼ら。昨年秋の長田大行進曲以来半年ほど活動していなかったのですが、今年3月の大阪から全国ツアーをスタート。

各地でゲストバンドを従えてのライブを展開しているのですが、今回の新潟公演のゲストバンドがなんとセックスマシーン

これは面白そうだと興味深々。ライブは日曜の夜。新潟と言えばRYUTist
彼女達のHOME LIVEを行っている会場がガガガSPのライブを行うライブハウスの近くなので、こちらも見られたらという期待も込めて新潟行きが決定。
ガガガSPは全国ツアーで千葉にも来てくれるのですが、その公演がベビレの日比谷野音と被ってしまい行けなくなったのも新潟行きを決めた要因の一つでした。

この日は元々は仕事の予定でしたが有給休暇を申請。最初は微妙な情勢でしたが何とか無事に休みが取れたのでこれで晴れて新潟遠征が確定。
「有給休暇は日曜日を休みにするためにある!」と言う不定休民の翔も無いモットーのもと、当日を楽しみにしていたのでした。

新潟までの移動手段はRYUTistのライブに備えて新幹線を手配していたのですが、彼女達のHOME LIVEの会場となっているSHOW!CASE!!ではこの日は別のグループのライブが入っておりまして。


新潟の知り合いからその情報は聞いていたのである程度予感はしていましたが、この週のHOME LIVEは無し。
なので急いで行く必要は無くなりました。新幹線での移動の計画は取りやめて在来線を走る面白そうな列車を乗り継いで新潟へ向かう事にしました。

その後RYUTist胎内市で行われる「夜桜夜市たいない桜まつり」にゲスト出演しライブを行う事が発表されました。*1


こちらは朝の新幹線で行けば間に合いそうだったけど、天気が悪そうだし在来線で行く方の計画を立ててしまっていたので諦め。
新幹線の予定は取り消しして、第2の予定通り在来線でののんびり旅を選択したのでした。

当日は6時ごろに家を出て、総武線経由で東京へと向かう算段でした。
しかしながらこの日は急速に発達した低気圧の影響で前日の夜中からかなり強い南風が吹き荒れまして。
風に弱い我が地元の内房線は始発から運転見合わせ。館山からの始発列車が動いていない状態。
どうなるか分からないので急遽君津まで送ってもらいました。結果的に予定より早い電車で上京開始。

内房線の君津以南および京葉線は壊滅的でしたが、複線区間総武快速線は東京駅には7:30に到着。次に目指すのは最初のジョイフルトレインの出発地点・大宮。
時刻表を見ると上野東京ラインがこの時間は2本連続上野止まりだったのでどうしようかな?と思って取りあえず地上のホームへ。

すると7:29発の小金井行きの表示が出てました。

放送を聞くとどうやら東海道線も強風のため遅れているらしく、小金井行きにも5分の遅れが出ているとの事。

これはラッキー♪小金井行きなら乗り換えなしで大宮まで行けるのでこれに乗り込んで大宮へ。

大宮で中途半端な時間が出来てしまったのでやることが無かったけど間に合ってよかった。大宮からは8:52発の快速リゾートやまどり号に乗り込みます。


昨年8月、欅坂46のライブで新潟に行った時にも乗ったこの車両。あの時は越後湯沢行きの快速「谷川もぐら号」でしたが、今回は本来の行先である吾妻線長野原草津口行き。
この列車で上越線の渋川までまったりと移動する事にします。

リゾートやまどり号は定刻通りに大宮を出発。埼玉県内は上尾・桶川・北本・鴻巣・熊谷とコンスタントに停車していきますが特急列車並の速度で走行。
座席も元々グリーン車で使っていたちょっぴりリッチなシートを使用していて、古いながらも座り心地も上々。

この設備なのに快速なので指定席料金520円だけで乗車できるのはかなりお得。グリーン車で高崎まで行くと50kmを越えて780円かかりますから、乗り得列車です(*^_^*)

道中の景色を眺めつつ、皐月賞の予想をしたりまったりしながら、

気づいたら高崎へ。

ここからは上越線へと入ります。新前橋にて同じく長野原草津口へ向かう特急草津号に抜かれつつ、列車は渋川へ。

リゾートやまどり号はここから吾妻線に入ります。自分は引き続き上越線を進むのでここでお別れ。あっという間でしたな(*^▽^*)
渋川からはしばらくは普通列車の旅。降りたホームで待っていると程なく水上行きがやって来ます。

この列車で水上へ。4両編成でしたが思ったより乗ってたなー。さすがは日曜日。春の青春18きっぷのシーズンは終わりましたがまだまだ人は多かったっす。
高崎を出て徐々に山間部に入っていきますが渋川からは勾配も更にきつくなります。ひたすら坂を上り、水上行きは時刻通りに終点水上へ。

ここからの上越国境越えは列車の本数も一気に少なくなり、Suicaも使えないローカル線区になります。
水上から乗り込んだ11:40発の長岡行きも臨時列車扱いで平日は基本的に水上〜越後湯沢間の運転がありません。

乗る人も少ないのかな?と思ったら意外と居てビックリ。とは言っても全部で30人ほどでしたけどねw

長岡行きは水上駅を出ると更に山を登り、次の湯檜曽駅へ。下り線は駅の手前で群馬県新潟県の県境になる谷川岳を貫く新清水トンネルに突入します。
上り線側はこの先の区間で2か所のループ線があるのですが、下り線には無く、鉄ヲタ的には上り線の方が上越国境越えの醍醐味はあったり?w
湯檜曽土合駅では何人か下車。土合で待ってた人が乗るのかと思ったら写真撮るだけだったw
「日本一のモグラ駅」として有名になった土合駅。今話題のインスタ映えした写真は撮れたかな?(・∀・)

湯檜曽駅手前から突入した「国境の長いトンネル」こと新清水トンネルの途中で谷川連峰の下を抜けて新潟県に突入。程なく土樽駅へ。

新幹線に乗るとあっという間で実感もありませんが、上越線でのんびりと山越えをすると「国境越え」の実感が沸きますね(*^_^*)
冬に来た時と違って「一面の雪景色」とまではいきませんでしたが、日陰の一部にはまだ雪が残っているのを見ると「雪国」なんだなぁと実感しました。

そんなこんなを思いながら列車は時刻通りに越後湯沢に到着。

急ぐ旅でも無いのでここで一旦下車して散策してみる事にしましょう。越後湯沢駅の1番線に到着したの久々だったなぁ(*´ω`*)

金沢行きの特急はくたか号が越後湯沢経由だった頃、ここは多くの乗り換え客が行き来していました。
今はその面影は無く、いつ来ても閑散としています。鉄路が変われば人の流れも変わる。これも時代の流れとはいえ、寂しくなりましたなぁ。

さて次の列車への乗り換えまで2時間半近くあるのでここでしばし観光。折角なので桜でも見に行こうと思います。
今年の桜前線はとにかく早い。翌日の帰り道は新潟で一番とも言われる高田の桜を見ながら帰るつもりでいたのですが、例年ですと満開が見込まれたこの時期にも葉桜になってるとか(>_<)
高田では桜は見られそうもないので丁度満開になっていると言われていた越後湯沢の中央公園の桜を見る事にします。*2

越後湯沢駅から湯沢中央公園までは地図で見るとざっくり2km程。
20分も歩けば着くかな?と言う見込みのもと、越後湯沢駅を出発。
ここは列車の乗り継ぎで何度か来てるけどそう言えば駅の外に出たことって少なかったなぁ。東口とか出たの初めてだったかも?(・∀・)
外は雨。それも結構いい振り。鬱陶しい。思った程の寒さでは無かったけど雨の中歩くのはしんどいっすね。
寂れた街を延々と歩きますがなかなか着かない。思ったよりも遠い。レンタサイクル借りればよかったと後悔しつつ歩く事約25分。
魚野川を渡るとようやく湯沢中央公園の入口が見えてきました。

土手を上って運動場へ。運動場と土手の間に植えられた桜、すごくいい感じでした(*^▽^*)




雨のせいか少々流れの早い魚野川とのコントラストもいい感じ。

満開からちょうど散り始める、絶妙なタイミングの桜はとてもきれいでした(*´ω`*)
惜しむらくはこの桜を見ている人が誰も居なかった事。天気が悪いせいもあったんでしょうけど、それにしても人が居なさ過ぎて寂しかった。
天気が良かったら桜の下で花見する人も居たのかな?凄く勿体ない感じがしました。

湯沢中央公園には町民プールがあったりするので夏になったらそれなりに人が来るのでしょうけど、それにしても人が居なさ過ぎて凄く寂しい。

そもそも公衆トイレが閉鎖されていたり、温泉地らしい足湯の施設も閉鎖。

あとで調べたら湯沢中央公園は4月の第4土曜日からの営業開始で、まだ営業してなかったみたい。
例年なら桜の時期もちょうどその辺りからのようで、桜前線が早く来過ぎたのが本当にもったいなかったですな。
もし天気が良かったらこの運動場周辺で花見をする人も居たでしょうけど、残念でした。

何はともあれ、悪天候の中でも桜が見られてちょっぴり満足。雨と風で体が冷えたので駅前に戻って温泉に浸かりたい。
行きの道中でバス停を見つけたので帰りはバスに乗るかな?と思いつつ中央公園からのバスは30分後。取りあえずバス停のある道に沿って駅へ向い歩きます。
途中の原新田バス停で時間を見ると丁度バスが来た時間!バスに追い越された気はしなかったので少し待っていると丁度バスがやって来ました(^O^)

雨も止まないし、帰りはバスでのんびりしましょう♪
バスは貸し切り。結局誰も乗ってくることは無く貸切のまま越後湯沢駅に到着。

雨の中歩くよりは150円なら安いもんだ(^O^)

ちなみに後で歩いたルートを振り返ってみたら2.6kmくらいあったらしい。

そりゃあ30分はかかるわw天気よかったら全然歩ける距離なんだけど雨の中歩くのは流石にしんどかった(>_<)
更に言えば中央公園に歩いて行くのならば一つ手前の岩原スキー場前駅から歩けば近かったのよねw
雨がここまでひどくなければレンタサイクル借りて走っていこうと思っていたのでやむなしですが。

さて越後湯沢駅に戻って来て、次の電車の出発まで1時間ちょっと。お昼ご飯と温泉といきましょう。
東口側は相変わらず閑散としていたのでのんびりと考えてたらCoCoLo湯沢が近づいてくると人が多くて驚いた!(゜o゜)

ぽんしゅ館の利き酒コーナーがこんなに並んでるのとか有り得ないしw

ここに来るときはいつも平日(それも月曜日とか)なのでこんなに混んでるの見たこと無かったw
外のそば屋さんの隣にある浜焼きのお店が営業してるの初めて見たし←

昼飯食べるにもどこも混んでるのでまずは温泉。冷えた体を温めます。

ここの酒風呂もいつも来るときは貸し切り状態なのに今日は混んでた。7つある洗い場が完全に埋まって待ちになるとか有り得ないw
落ち着かないのでさっさと出て来ましたわ。

風呂上がりでそろそろお腹もすいて来たのでお昼ご飯。そう言えばここで食べたこと無かったへぎそばに挑戦。

いなか盛をいただきました。

新潟のそばはおいしい。水が良い地域は何を食べてもおいしいですよね(^O^)
そばを食べ終わって時間が中途半端だったけど翌日の移動の切符を買い直したりしている間に良い時間になったので旅を再開。改札口を通って次の列車の乗り場へ。
越後湯沢から乗り込むのは上越妙高行きの快速「ゆざわShu*Kura」号です。


新潟と言えば酒どころ。その新潟の地酒を紹介しつつ旅を演出する、大人のジョイフルトレインです。
以前から気になってて乗りたかったんですがなかなか合わなくて。今回、この列車に乗って長岡まで行ってみる事にします。

各方面の「Shu*Kura」として運用されるこの列車はキハ48系を改造した3両編成。
1号車はびゅうの旅行商品限定の専用車両。お酒の他に特製の食事つきプランが用意されます。

2号車はラウンジ。

ここで立ち飲み形式で利き酒が出来たり、ジャズ演奏などのイベントが行われます。
そして3号車は普通の指定席。みどりの窓口等で買える指定席はこちらになります。

3号車の指定席はほぼ満席とのこと。まぁ長岡まで1時間半ほどだしラウンジに居る時間が大半だから席は別にどこでもいいわw

出発を前に徐々に乗客が集まり出しました。どうやら出来上がってる人が大半。会話からすると往路もこの列車に乗って来たみたいw
「素面は俺だけかよ!」みたいなアウェイ感を受けながらも列車は時刻通りに越後湯沢を出発します。
取りあえず利き酒に手を出しつつ、越後湯沢駅で買った笹だんごをつまみに頂きます。

注文したのは1番と4番のお酒。どっちがどっちかわからん←

ラウンジで盛り上がるグループが何組か居ましたが会話を聞いていると常連っぽい。売店のお姉さんに「お疲れ様です」的な挨拶してるしw

たまたまかな?この手のジョイフルトレイン大好きなのであちこちで乗ってますが、こんなに「おまいつ」だらけの列車は初めてでしたわ(゜o゜)

観光客相手の商売なのにただならぬアウェイ感を味わいつつも、ラウンジではジャズの演奏が始まりました。

まったりとジャズを聴きながら酒を呑むと進みますね。思わず追加した←

山間部の越後湯沢を出てしばらくは山の中を走りますが、ジャズ演奏が終わった六日町の辺りまで来るとだいぶ平野部へ。
のどかな越後平野を列車はのんびりと走行していきます。

固めた雪がようやく溶けて田んぼの支度が始められた感じだったでしょうか。雪国の温かい春はもう少し先なのかな?(*'▽')
越後平野をのんびりと列車は進み、あっという間に長岡に到着。

列車はここから前後変わり信越線を下って上越妙高を目指します。方向が違うのでここでお別れ。自分は新潟を目指します。
ここまで、ずっと在来線でのんびりと旅をして来ましたが、時刻は既には16時を回っています。
ここから在来線の旅を続けるとさすがにライブに間に合わなくなってしまうので残念ではありますが新幹線でワープ。
16:25発のMaxとき325号にて新潟へと向かいます。

長岡〜新潟間は在来線だと1時間以上かかるところを新幹線は20分ちょっと。早い!(゜o゜)
デッキの洗面台の電源を借りてでスマホの充電をしてたらあっという間に新潟に到着しました!

ライブの開演まで1時間ちょっと。あまり時間は無いのでそのまま会場のある古町方面へ直行します。
この日から新潟駅が新しくなって在来線ホームの一部が高架化されていました!通路が変わっててビックリ!(´゚д゚`)
万代口へのルートが変わって訳わからなかったけど案内に従って進んだら何とか出られました。
そのままBRTに乗り込んで古町方面へ。今晩の宿であるアパホテルにチェックインすべく東中通へ。
近くのスーパーで酒を買って、ホテルの冷蔵庫にぶち込み、要らない荷物を預けて会場へ向かいます。
開演まであと20分でしたが意地でも新潟名物を食べたかったので会場を通過してヨーカドーへ。
新潟名物・みかづきさんのイタリアンを食べます♪

限定のボロニア風イタリアン。

時間なかったからかき込んだだけになったけどおいしかった(*^▽^*)
急ぎ足になったけどまだ間に合う!再び会場であるGOLDEN PIGS BLACK STAGEへ向かいます!

新潟でのガガガSPのライブは去年3月以来でしたが入場すると思ったよりも人が多い!(゜o゜)
前回は金曜日だったからかな?今回は日曜日。夜とは言えさすがに平日よりも人が集まってくれて良かった(*^▽^*)
客席を見渡してみると若い人が多い!(´゚д゚`) 結成21周年のバンド、観客も歳とったと思いきや、まだまだ元気だな!
諸々嬉しい気持ちになりつつテンションは上がります!定刻の18:00を5分ほど回った所で客電が消灯。ライブが始まりました!

<MINAMI NiNE>

 最初に登場したのはMINAMI NiNE。宮崎県出身の3ピースバンド。見た目いかつい感じで尖ってそうに見えたけど凄く優しそうな人柄のギャップにビックリ。
 歌を聞いていても歌詞に彼らの優しさがたっぷり詰め込まれているような雰囲気で凄く温かい気持ちになれた、楽しい時間でした。
 中でも印象に残ったのは大切な人の事を想って作ったと言う「想(そう)」。
 
 音楽的にも見た目的にもいかつい印象だけど、心の底からの優しさ、そして地元愛をたっぷり感じました。
 ガガガSPの事が大好きだと言う彼ら。21周年の記念すべきツアーに呼んでもらって滅茶苦茶喜んでました(*^_^*)
 また一ついいバンドを見つけた。彼らの音楽をチェックしないとですな(^O^)
 
 
 
 

今回出演の3バンドの中では一番の若手としてトップバッターを飾ったMINAMI NiNE。若さと熱さ溢れる良いステージでした。
いい感じに盛り上がった所でゲストバンド2組目のセックスマシーンへと続きます。

<セックスマシーン>

 奇想天外なライブを展開し客席を巻き込むことで有名となっている(?)セックスマシーン。今回も飛ばしてくれましたw
 初っ端のサルでもわかるラブソング」では後ろの方でまったり見ている人を巻き込むべく早々にフロアに降臨するモーリーw
 お客さんを驚かせながらもなんやかんやで盛り上がっていく後方の皆様。「初めて見た人には強烈すぎると思いますが」と笑い飛ばしながらもライブを進行。
 ガガガSPとは古くからの付き合いのあるセックスマシーン。「活動休止している間も別に心配してませんでした。しょっちゅう会ってるし(笑)」とジョークを飛ばしつつも、
 ちょっとだけ先輩であるガガガSPへの敬意はしっかりと。セックスマシーンが初めて作ったと言う「いい人どまり」を披露したり、良いライブを見せてくれました。

 セックスマシーンのライブは本当に楽しいんだよなぁ。バカな事ばっかりやってるけど音楽はしっかりしてるし、彼らの伝えたい事はストレートに伝わってくる。
 自分はそんなに賢い人間じゃないので、「きれい」な音楽とかよりも直球ストレートのライブの方が好きなんですよね。だから彼らのライブは大好き。
 今日も「ゲストボーカル」としてしっかりとライブに参加して、いい思い出を作る事が出来ました! 
 
 
 
 
 
 
 
 

相変わらずのおバカなライブでしたが面白いセックスマシーンのライブを心から楽しみ、フロアが温まり切った所で今回のメイン・ガガガSPのライブへ。
このタイミングで本日限定カクテルを呑みながらロビーで少しまったり。

ここのライブハウス、ロックバンドだけでなくアイドルのライブも多く、最近ライブやったアイドルのパンフレットを見つけました。

この2組、振り幅あり過ぎやろw ジャンル問わずにライブやるのがライブハウスの面白さですけどね(・∀・)
さてそろそろお時間。お客さんもだいぶ増えてきてフロアは盛況。この勢いでガガガSPのライブが始まります!

ガガガSP

 昨年秋の「長田大行進曲」以来、半年近く活動休止していたガガガSP。3月から始まったこのツアーからいよいよ復帰。
 先日のサヌキロックでも彼らの変わらない元気な様子を見る事は出来ましたが、自身のツアーとなれば喜びもひとしお。
 対バンでの短い出演時間では出し切れない、今のガガガSPをたっぷりと見せてくれました。

 活動休止していたのは自身が休養していたのが主な要因だと赤裸々に語るコザック前田さん。青春パンクで強がってても繊細な人ですからね。
 あの大きなフェスでやり切って精神的に燃え尽きてしまった面も大きかったのでしょう。
 半年間休養したのでタイミングがずれてしまったけど、今回のツアーは自身の20周年を記念し発売されたベストアルバムガガガSPオールタイムベスト〜勘違いで20年!〜」のツアーだと語ります。

 なのでセットリストはそこからの選曲が中心となり、人気の曲も多く、自分の好きな曲も沢山聞けてすごく嬉しい気持ちになれました。
 
 初めて来たと言う若者3人が真ん中ではっちゃけてるのを「お前らオレらと同じ匂いがするもんな(笑)。楽しんでくれや!」と檄を飛ばす前田さんw
 激しいナンバーが多いので、客席もパンクロックのライブらしくはっちゃけますけど、最前列で見てる女性は何故か守られる不思議なシステム。
 この辺がパンクロックの現場の「暗黙のルール」なんだよなぁ。「守るべきものをしっかり守る」を貫いてこそ許される自由。
 その辺、何でもかんでも暴れ散らすだけのアイドル現場で忌み嫌われるピンチケに教えたいっすわ(*´з`)

 セットリスト的には自分の好きだった時代の曲が多く、その時代の曲って今回のライブ中にも歌われた「あの頃の僕は君にとってどう見えるかい」の歌詞で言えば、
    
  メンバーが固まり バンドが順調になってきて   少し遅い青春が始まった二十一、二歳   唄うことの楽しみを少し覚えかけたその時に   彼女にフラレ唄う苦しみを知った <<   そんな心境で前田さんが作った楽曲が多く。自分も、大好きだったアイドルグループが解散してしまい、推しメンに会えなくなったタイミングでありましたので、  そんな時代の歌を聞くと寂しさを歌詞に重ねてしまうと胸が苦しくなり、勝手に感動してしまいました。  DDだし推し変も多かった自分は推していたアイドルの「卒業」に直面した経験は少なく*3、所謂「遺族」的な感情を抱く事は殆ど無かったのですが、  「推しメンが志半ばにグループが解散してしまった」と言うのは想像以上に堪えるものがありますよね。未だに彼女に会い気持ちを引きずったままですし。  なのでこの時代のガガガSPの楽曲を聞くとつい感情移入してしまうのですが、ライブの後半で歌ってくれた「卒業」を聞いたらその感情を少し振り切る事が出来た気がします。  今の自分、まさにこの歌詞の通りの情けないヲタクなのですが、いつまでもウジウジしてても仕方ない。前を向いて頑張ることにします!  大好きだったあの子。元気してるでしょうか?いつの日かまた絶対会える気がするし、その時まで幸せでいてくれるといいなぁ(*^_^*)    …と、個人的な感情がかなり入り乱れてしまいましたが、「卒業」で叫んでアンコールで恒例の「弱男」の歌詞を叫んだら寂しい感情が吹っ飛んで元気になれました。  アンコール明けは何と高田渡さんのカバー自衛隊に入ろうから。元々はフォークのアコースティックなナンバーですが、ガガガSPがカバーするとパンクロックに。  モッシュやダイブが起きそうな雰囲気で盛り上がるのなかなか面白かった(^O^)  そしてラストはつなひき天国。好き勝手弾ける客席のワチャワチャ具合が爽快でしたな。  パンクロックバンドのボーカルとして、MCでは強がってる前田さんも本音は繊細な人間。パニック障害を起こしたり波乱万丈の人生を歩んだ方。  共演のバンド。集まってくれたファン。今まで支えてくれた人々に20年もバンドをやって来られたのは皆さんのお陰だと、目一杯の感謝の気持ちを彼の言葉で伝えておりました。  「自分が楽しむことが一番なんや。お客さんを楽しませる以前に自分が楽しむ。そうすればお客さんも楽しんでくれる」と気づいたと語ります。  まさにその通りですよね。楽しんでる人を見ていて嫌な気持ちになる訳はない。彼らの音楽性からしてその辺を忘れがちになるのかもしれませんが、  ライブに於いて一番大切な事に改めて気づいた前田さんの言葉は優しかったっす。そして彼の言葉を聞いて改めてその「大切なもの」を教えてもらった気がしました。                    <セットリスト>   01.線香花火   02.秋までに   03.燃やせ   04.はじめて君としゃべった   05.ホイホイ行進曲   06.美しさ   07.恋にいのちを   08.あの頃の僕は君にとってどう見えるかい   09.春夏秋冬   10.国道二号線   11.晩秋   12.卒業   13.飯食って寝る  〜アンコール〜   en1.自衛隊に入ろう   en2.つなひき帝国
3組がそれぞれのスタイルで楽しませてくれたライブはあっという間に終わりました。すごくいい空間でした。 まず驚いたのは結成20年のバンドのお客さんとしては若い人が沢山集まっていたこと。自分なんかかなり年長の部類でしたからね。 MINAMI NiNEの若い力に助けられた面も大きいのでしょうけど、それにしても20代が多く、女性も混じってたのが本当に頼もしかった。 結成20年。バンド全盛期の頃はまだ子供だったであろう20代の若者達にとっては彼らの音楽は「古い」んじゃないかな?とアラフォーおじさんの自分は思うのですが、 20年変わる事無くやり続けて来た彼らの青春パンクが今の若い世代にもしっかり刺さるんだなと言うのを感じられて、おじさん嬉しくなりましたわ(*^▽^*) 仲の良いバンドとの相乗効果に若いエネルギーが加わり、熱く、楽しい時間となりました。新潟まで見に来て本当に良かったと感じました。 満足のライブの後は少し肌寒い新潟の夜の風に当たりながらホテルへ戻り、冷やしてあった酒で打ち上げ! 昼間っから飲んだくれてはいますけど、楽しかったライブの後に飲む酒はまた格別ですな(≧▽≦) ライブの思い出を振り返りつつ、翌日もそれなりに早く動き出さなければならないのであまり遅くならない様に備えて休んだのでした。 以上、ガガガSPのツアーのお話はおしまい。 「楽しく無いわけはない」と信じて遠征を決意した旅。結果は大正解。新潟まで来て良かった! 道中の旅気分も含め、とても楽しい一日となりました♪

*1:こちらのイベントへの出演自体は3/19の段階で発表されていたようですが。

*2:湯沢中央公園の桜も例年だとGW前が見ごろなんだそうです。やはり早すぎるよね。

*3:推しメンの卒業や解散に立ち会った事はあっても、そこまで好きでは無かったり、最期の瞬間までには既に推し変してたりが大半だったので。