○○茶の日記帳~わがまま 気のまま 茶のジョーク~

アイドルとロックバンドのライブをこよなく愛する茶のブログです。ライブやイベントのレポートが主体なのでリアルタイム更新は殆どありませんが、緩くお付き合いいただけると幸いです。

新型コロナウイルスに立ち向かう新たなライブハウスの楽しみ方について~セックスマシーン‼︎ 緊急ワンマンライブ「すぐにライブやっとんねん!」@大阪・心斎橋 Live House ANIMAの配信ライブに参加して~

今年に入って猛威を奮う新型コロナウイルス「COVID-19」

2月後半あたりから日本国内での感染拡大が進むなか、早い段階で感染拡大の発生源クラスター」とされたライブハウス。
「ライブハウス」と言う具体的な業態名を名指しで批判され、「自粛」と言う名の実質「営業停止」に追い込まれました。

事態は悪化の一途を辿り、4月に政府から発令された「緊急事態宣言」を受けてライブハウスだけでなく更に多くの業種が休業に追い込まれる事態に。
大型連休でも街に全く人が出歩かないと言う、多くの人の「自粛」が功を奏したのか、感染の拡大は徐々に抑えられていき。
当初の予定であったGWでの緊急事態宣言解除には至らなかったものの、5月25日には東京・神奈川・北海道と言った感染者の多い地域を除き緊急事態宣言が解除。
その後、5月いっぱいで残された地域も含め全国的に解除となりました。

新型コロナウイルスには特効薬や決定的な治療方法が開発されたわけでもなく、感染者も完全に0になったわけでもないのでまだまだ予断を許さない状況ではありますが、
営業自粛が長引くことによって経済に与える影響も考慮し、このウイルスの恐怖と戦いつつ日々の生活を取り戻そうと言う「新しい生活スタイル」の提案がなされました。

特効薬の開発が間に合わず、現段階での感染拡大防止策が「人と人との接触を極力抑える」しか方法が無い状況の中で、新しいライブハウスの経営の指針として大阪府の吉村知事がガイドライン案を発表。


これを受け、関西のロックバンド・セックスマシーン!!が立ち上がりました!
緊急事態宣言の解除となった6月1日に大阪・心斎橋のライブハウス、ANIMAとの合同企画「緊急ワンマンライブ"すぐにライブやっとねん!"」の開催を宣言しました!

セックスマシーン!!と言えば個性が強いロックバンドで、ライブハウスが休業に追い込まれ、箱でのライブが出来ない状況になるやいなや、岩山でライブをやってそれを配信する」と言う斬新なアイデアを繰り出しましてw


※↑現在はライブ配信は公開期間終了となっています


こんなおバカな発想をする彼らはとんでもない奴らだと思われがちですが、vo.のモーリーは関西では名だたる名門である灘中学・灘高校から神戸大学へ進学したキレ者( ゚Д゚)
普通の人は絶対にやらないであろう奇抜な発想でファンを楽しませてくれる、そんな個性派のバンドなのです(*´з`)

この岩山ライブ「新たなライブの景色」としてちょっとした注目を集めたとか集めなかったとか?


こんな発想ですぐに行動を移す彼ら。緊急事態宣言解除を受けて、今回もすぐに動き出したのです。

心斎橋ANIMAはキャパ350のライブハウス。コロナ禍での「ソーシャルディスタンス」を守ると言う条件で設定された今回のライブの定員はなんと49名
チケットは完全予約制で関西圏在住の人限定。住所・電話番号・氏名の個人情報の提出、入場時の身分証の確認とクラスター発生時の対策も取られ、
当日も検温・マスク着用の義務化など、行政・ライブハウスの指導に基づく対応に協力要請が事前に告知されていました。

この厳しい開催条件の元、詳細が発表された5/28の21時からわずか2時間足らずでチケット予約は規定人数に到達!( ゚Д゚)


緊急事態宣言が解除になったとは言え、先陣を切ってライブを行ったことによって感染者が出てしまっては大変な事態になります。
バンドメンバー・ライブハウスの関係者、それぞれに相当な覚悟を持ってライブの開催を決めたとの事。
こちらの模様は当日公式YouTubeチャンネルで配信されると言う事なので、流石に現場に行けない自分は家で配信経由でライブに"参戦"する事にしました。

当日の会場はスタンディングを基本とするライブハウスに座席が配置され、参加者はそこに座り着席での観戦が指定されます。
ステージと客席の間には透明のシートが貼られ、観客は声援を送れない代わりに鈴やらトライアングルやらの「鳴り物」でステージへ向けて「コール」を送ります。



※↑日記を更新した段階ではライブ配信アーカイブとして公開されていましたが、今後公開が終了となる可能性があります。

当日は風呂に入ったらライブが始まってしまったのでちょっと出遅れたけど、追っかけでライブに参加。
YouTubeのSuper Chat等を使って投げ銭をする事も出来たので、自分も微力ながら投げ銭をさえてもらいました。
観覧者からは「ドリンク代追加!」投げ銭をする人も多かったですね(*^_^*)

現場至上主義の自分にとって、家で配信を見てるのはやはり寂しい気持ちの方が強くなってしまうのですが、このような状況下では仕方ない面もあります。
大変な状況下で勇気を出してライブハウスのステージに立ち、沢山の対策を施してライブを遂行させた。
会場のファンは声援こそ送れないものの鳴り物や拍手でライブを盛り上げ、配信を見ているファンは音を出してのコールこそ無いものの本当に沢山のコメントを寄せていました。

視聴者数は1500人前後で推移していましたが、ライブが進むにつれて増えて行き、彼らの代表曲とも言える「君を失ってWow」の頃には自分の記憶では5000人近い視聴者数を叩き出していました!( ゚Д゚)
キャパ350のライブハウスの10倍以上の視聴者数を叩き出した彼らのライブ。沢山のコメントに支えられ、音声こそ出せないものの沢山の声援が送られ、大盛り上がり。
想像をはるかに超えた盛り上がりと楽しさに、ちょっと感動。そして彼らの雄姿に元気をもらいました。

 
 <セックスマシーン!!のライブのセットリスト>

  01.久しぶり!
  02.ウッドストック2019
  03.サルでもわかるラブソング
  04.いいよね
  05.始まってんぞ
   ~MC~
  06.かくせ!!
  07.明日月曜
  08.(It's only)ネクラ
  09.君を失ってWow
   -換気タイム-
  10.夜の向こうへ
   ~MC(ライブ告知)~
  11.響けよ我が声
  12.春への扉
  13.頭のよくなるラブソング
  14.夕暮れの駅
  15.胡蝶の夢

  en.新世界へ

ライブをやり切ったメンバーと会場スタッフは感無量の様子。勇気ある決断と思い出に残るライブを見せてくれた全ての関係者に大きな拍手を送りたい!(≧▽≦)






コロナ禍における新しいライブハウスでの公演の在り方を一つの挑戦で示してくれたセックスマシーン!!のライブの模様は朝日新聞にも紹介されました!( ゚Д゚)




新聞だけでなく、テレビでもワイドショーで取り上げられたり。


個性的なバンド名の為にバンド名は伏せられてたりしますがw、彼らの「挑戦」をメディアが取り扱ってくれた事は大きな功績だったと思います。

彼らのライブに対しては大阪府知事もこのようなコメントを寄せています。

セックスマシーン!!のベースの日野さんは今回のライブの後にこのようなコメントを寄せています。


このタイミングで早くもライブを行ったこと。やれるだけの事はやったとは言え、対策は万全であったのか?
疑問を投げかければキリが無いし、彼らの行動が正しかったのかと言われればそうでもないかもしれません。
何が正解だったのか?それを結論付けるにはまだ早い。でも彼らのライブが同じ様にライブハウスを生業とする多くのバンドマンに「コロナ禍でのライブ」に対する勇気を与えました。
「コロナ禍に於けるライブハウスでの公演の在り方」の一つの指標になったのではないか?と思います。

大きな挑戦を終えた彼らは早速次のライブを発表。興奮冷めやらぬ中、次のライブはわずか6日後の7日に行われます。
その会場はなんと「海原」!( ゚Д゚)


コロナと戦いながら、許された条件下でやれるだけの事を全力でやってやろうと言う彼らの姿勢には本当に頭が下がります。
次のライブも楽しみになって来ました。色んな意味で彼らの活躍から目が離せませんね!\(^o^)/