この日は仕事上がりに久々の現場へ足を運ぶために都内に行ってきたので、その時のお話です。
大好きだったあの子のアイドルグループ卒業後の初舞台。
コロナ禍の大変な状況ですが、足を運んでよかったと思えた、そんなステージでした。
3月30日に解散したこぶしファクトリー。5人のメンバーがそれぞれの道へと歩き出していました。
あれから2か月余り。はまちゃんこと浜浦彩乃さんが卒業後初となる舞台に出演する事が発表されました。
Flying Trip Vol.16「あいまいばかりの世界」
— FLYING TRIP (@FLYINGTRIP2012) June 5, 2020
6/24(水)-30(火) @スペース・ゼロ
作・演:春間伸一
チケット発売は6月10日(水)12時~
詳細は公式サイトをご確認ください。https://t.co/2GuMkUucDi
舞台の上演は6月24日から。その発表が6月5日。稽古は早い段階から行われていたようですが、
こんな状況なので情報解禁が遅くなってしまったのか。割とギリギリの発表に思えましたが仕方ないですね。
こぶしでははまちゃん推しだったので、彼女の解散後初のステージと言うことで顔を出そうと思いました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントは悉く中止。現場主義であちこち遊びに行ってた自分も、
3月26日の九州女子翼のリリイベ以来ライブ参戦は自粛。最後の現場も3月30日のこぶしファクトリーの解散ライブのLVでした。
あれから約3か月。止まった時計の針を動かし始めようと、腰を上げて観覧に向けて手配を始めました。
舞台は6月24日から30日まで。場所は新宿のこくみん共済 coopホール。
座席の最大キャパ584席と割と大きな演劇ホールですが、コロナ禍でソーシャル・ディスタンスを守るために座席は一席ごとに空席にしてキャパを半分にして対応。
キャパは半分になったとは言え、割と大きな会場で行われる舞台にはまちゃんが出演するのはさすが元ハロプロと言ったところでしょうか。
コロナの恐怖は終わったわけではありませんが、彼女の晴れ舞台を楽しみに当日を迎えたのでした。
当日は仕事上がり。9時頃には終わってしまったので一旦帰宅。お昼を食べて出直します。
いつもの総武快速で上京して最初に降り立ったのは馬喰町。舞台の開演は19時。帰りが遅くなりそうだったので宿に泊まる事にしました。
馬喰町と言えばいつも定宿にしていた「トレインホステル 北斗星」さん。安く泊まれる事もあってお気に入りだったのですが、
新型コロナウイルス感染拡大の影響でしばらくの間臨時休業に追い込まれていました(>_<)
皆様のご支援
— Train Hostel 北斗星 (@hostelhokutosei) June 19, 2020
本当にありがとうございます!
たくさんのお客様に応援のお言葉をいただきました。大変嬉しく、運営再開に向けて、スタッフ一丸となって準備をしております。
未来の宿泊券ですが、まだご購入頂くことができますのでご覧ください!https://t.co/TrOVpgjaXm
自分もささやかながら寄付をさせてもらいました。この宿が気になるという方、可能でしたら応援してあげてください。
定宿には泊まれなかったのですが、アパホテルが「新型コロナウイルスに負けるなキャンペーン」と称し1泊2500円と言う破格で宿を提供(゜o゜)
CM等で気になってたので一度は利用したいなと思って探してみたら、同じ馬喰町にあるアパホテルに2500円で宿泊予約できる事が判明。
というわけで今晩の宿はアパホテルになりました(≧▽≦)
あ、"相方"を連れてくるのを忘れたのが痛恨の極みでしたがやむなし(^_^;)
15時にチェックインしてしばらくゆっくりした後、ボチボチと新宿へ向かいました。
イヤホンが壊れたので購入して、代々木まで歩いて夕飯。この辺では有名だと言うらすたさんに行ってみました。
中途半端な時間だったからかお客さんはおらず。ビックリしたけど人気メニューと言うらすた麺を大盛りで注文しました。
この辺は好みの問題だけど自分的にはまずまず。おいしくいただきました。
お腹も満たされたところで歩いて会場へ。こくみん共済 coopホールに到着。
久々に来たら会場名が変わってた。前に来たときは全労済ホールだったw
まぁ会場名の変更と言うよりは全労済の愛称が変わった関係らしいですが。
今回のチケットは10列。一週間前に予約してこの位置ならまずまずじゃないかな。
千秋楽はさすがにチケットも残りわずかだったみたいですが、ほかの公演はまだまだ買えるみたい。
ハロプロの舞台だと初日なんかは落選祭りだし、特に娘。の舞台はFC申込の段階でほぼ全公演が完売しちゃうくらいの人気ぶり。
出演者的には結構有名どころらしいので、コロナ禍で「会場に足を運びづらい」状況なのも大きいのでしょう。
コロナ禍での公演参加が初めての体験なので会場の受付などがどのようなシステムなのかよくわかってなかったのですが、
入口で手指を消毒し、チケットは係員に提示し確認してもらった後に入場者自身がもぎって箱に入れるシステム。
そして「入場者確認書」に署名し提出。クラスター発生の時の連絡等に使用されます。
色々と面倒だけど仕方ないですね。今まで通りにスムーズに入場出来る様になる日が早く帰ってきて欲しいと思いました。
ロビーで物販があったので折角だからはまちゃんのクリアファイルと生写真を購入。
事前情報の通り、座席は1席ごとに使用不可になっており、こんな案内が。
こんなことせずに一人でも多くの人が入場できるようになるのが望ましいですが、コロナ禍で出来る目一杯の対応でしょう。
舞台は定刻の19時を少し回った頃に開演。
ネタバレ防止のため内容はここでは触れませんが、ヤクザの世界の刹那を描いた作品。
そこに今回の新型コロナウイルスの状況を織り交ぜ、時に風刺で客席を和ませながら展開されていきます。
「ソーシャル・ディスタンス」「濃厚接触」「フェイスガード」「マスク」なんてのはコロナ禍ならではの演出でしょう。
上演時間は2時間弱。舞台としては少し短い気もしますが、これもコロナ禍で許される最大時間なのでしょう。
短編舞台ながらコンパクトな脚本にまとめられていて、ストーリーも素人の自分にもわかりやすい内容で物語がスッと理解できました。
はまちゃん目当ての推し目線での感想としてはなかなかいい役をもらってるなぁという印象。
他の俳優さん達に比べてしまうと声量が少し弱いのが気になったかな。
本業ではないとは言え、ハロプロ時代の経験があるはずなので、そこは負けないで欲しいかなぁと期待を込めて。
今後、舞台俳優としての活路を見出すならば課題になっていくのかなぁと素人ながらに感じました。
終演後のカーテンコールで出演者が一同に会すると、嬉しさのあまり目が輝く人も。
「お客さんの前で演劇を行う」と言う、今までだったら当たり前の姿がコロナウイルスによって制限され、
自宅待機と言う退屈な時間を過ごすだけの日々が続いたもどかしさ。
この大変な状況下で、思い切って観客を入れての演劇。
主演を務めた宇野結也さんの言葉「遂に演劇が息を吹き返す日がきました。」に観客の自分もグッと来ました。
新型コロナウイルスの感染拡大により公演の自粛・中止になって以降、これだけの観客を入れての舞台は今回が初めてだと言う。
緊急事態宣言の解除により、動画配信サービスを利用したライブや演劇などのステージを「配信」で行う動きは徐々に戻りつつあります。
しかしながら現場至上主義の自分にとって、正直、配信でのライブは物足りないんですよね。
立場は違えど、それは出演者の側も同じように感じる部分もあるんじゃないでしょうか。
出演者によってステージから届けられるパフォーマンスに対して、観客が客席からコールや拍手などの「レスポンス」を行う。
それが「ライブ」と言うものであり、音楽であろうが演劇であろうが同じだと思うんですよね。
今まで「当たり前」の様に出来ていた出演者と観客の「キャッチボール」に制限が加えられ、思うように出来なくなってしまった。
こういう事態だから仕方ないけど、どこかやるせないもどかしさ。煮え切れない感情は出演者も同じなはず。
様々な制限が加わり、条件付きで許されている劇場での観覧。
それでも、お客さんの前で直接パフォーマンスができること。この喜びを全身で表現した出演者。
その「当たり前」の事が久しぶりに出来た。その嬉しさに、出演者全員の目は輝いていたように感じました。
客席側にはまだまだ制約が多く、今まで通りに「自由に楽しむ」にはまだまだ時間がかかりそうですが、元の日々を取り戻すための一歩を着実に踏み出した。
それが嬉しかったなぁ。
舞台の内容もよく、何より「生」のステージを見られた嬉しさを感じながら帰路へに着きました。
ホテルに帰って風呂に入ってサッパリしたところで打ち上げ。
家で晩酌をしないわけではないですが、こうして飲むのも久々だなぁ。
参加した現場の思い出を振り返りながら飲む酒は格別ですね(≧▽≦)
以上、久々の現場復帰のお話はおしまい。
3か月ぶりの現場は同じく3か月ぶりにステージに立ったあの子の姿を見に行きましたが、元気そうで何より。
舞台は30日まで続くそうです。体調に気を付けて頑張ってほしいものです。