○○茶の日記帳~わがまま 気のまま 茶のジョーク~

アイドルとロックバンドのライブをこよなく愛する茶のブログです。ライブやイベントのレポートが主体なのでリアルタイム更新は殆どありませんが、緩くお付き合いいただけると幸いです。

四国最南端・足摺岬を目指す旅

前日の高松でのこぶしファクトリーのライブを終え、バスと列車を乗り継ぎ移動し高知県宿毛に一泊。
そして迎えたこの日は四国最南端の足摺岬を観光しつつ、列車を乗り継いで松山まで移動するプランでした。
この日考えたスケジュールは以下の通り。

 宿毛駅10:35発→(路線バス)→中村駅11:32着/11:42発→(路線バス)→足摺岬13:34着
  〜足摺岬を観光〜
 足摺岬15:38→(路線バス)→中村駅17:30着/17:45発→(特急あしずり10号)→窪川18:22着
 窪川18:43発→(予土線鉄道ホビートレイン)→宇和島20:44着/21:16発→(特急宇和海32号)→松山22:38着

JR四国は数年前の四国一周旅行で全線乗ったのですが土佐くろしお鉄道は一部しか乗っていないので今回は中村線宿毛線を乗り潰す計画。
まぁこちらに関しては前日の高知→宿毛の移動で既に達成してますがw
そして足摺岬にある「遍路ころがし」の異名をとる金剛福寺を参拝するのがある意味今回の旅の最大の目的。
ルート内にちゃっかり四国新幹線こと予土線鉄道ホビートレインの運用も入っているのがミソwこれもしっかり乗っておきます(^O^)
諸々の「ここでしかできない体験」をしつつ今晩の宿のある松山へ抜ける旅ですね。

昨日も紹介しましたが、今回の旅で使用したのはこちらの「四国西南レール&バスきっぷ」

高知〜松山間を片道で移動する場合に利用でき、切符の券面に書かれたフリー区間では乗り降り自由
更にはこの間を走る殆どのバスが利用できるバス乗車券が12枚付いて来て5,500円と言う、かなりお得なきっぷです。
前日に高知→宿毛を移動した時点で特急料金も含め通常料金で4,650円かかりますから、既にだいぶ元を取っているんですけどね(*^_^*)
この日の旅でどれくらいお得になったのか。計算もしながら旅のお話を続けましょう。

当初の予定では宿毛から出る貴重な特急列車に乗る考えもあったのですが、さすがに朝早くて起きられずに断念w
チェックアウト時間ギリギリまでホテルに滞在しチェックアウト。宿毛駅へと向かいます。

今回お世話になったホテルアバン宿毛さん。日曜と言う事もあって格安で宿泊できました。
とは言っても部屋の設備はかなり良く、東横イン並みの広い部屋で2,300円。いい宿でした♪

さて、ホテルからは歩いて数分で宿毛駅へ。

田舎の小さな駅なのに無駄に大きな高架駅w
前日の夜は真っ暗で道が分からなかったけど、明るくなればそれほど遠くなかったなw
ここからはバスで中村に出ることもできます。

バスの方が運賃が高いのでフリーきっぷで元を取ろうとしたらそっちの方がいいんですが、万が一遅れて足摺岬へのバスに乗り継げなかった場合を考慮して中村までは列車で行くことにします。
宿毛駅には宿毛市の観光案内があったり。

宿毛から佐伯行きのフェリー。

水曜どうでしょう「サイコロ2」の旅で熊本で振ったサイコロの目的地がここ宿毛でしたねw
その時にこのフェリーに乗ってたなぁ。自分もいつか乗ってみたいですね(*^_^*)

そうこうしているうちに列車の改札の時間が来たので10:37発の中村行きの列車に乗りこみます。



1両編成のワンマン列車には無駄に豪華な高架駅w

宿毛からの乗客は数人。列車は定刻通り出発し、途中の駅から少しずつ人を乗せつつ終点中村へと向かいます。
中村の手前の具同駅。

平仮名だけ見ると「くどぅ」に見えなくもないですねw
そんなこんなで列車は定刻通り中村駅に到着。ちなみに電車賃は620円です。

バスの出発まで時間があるので駅前散策と思ったけど雨がひどすぎて駅から出る気がせず。
足摺岬へのバスの時間を確認しつつ、ここで早めの昼食をとることにします。
駅の売店は色々おいしそうな弁当が売ってましたが、せっかくなので中村駅長おススメの駅弁をいただきます。


300円くらいの安いお弁当も沢山あったけど、折角なのでおススメの駅弁にしました♪
ボリュームがあっておいしかった!\(^o^)/

駅弁を食べてお腹いっぱい。そろそろバスの時間なので足摺岬へ向かうバスへと乗り込みます。

足摺岬までは片道1,900円。でもこのフリーきっぷについてるバス乗車券を使えばそれも切符の料金に含まれてるので助かりますね(*^_^*)

思ったよりも多くの人が乗ってて驚きましたが、バスは定刻通り中村駅を出発しました。

中村駅を出発したバスは国道321号線をひたすら南下。途中の海沿いの区間は集落もなく乗客の流動もなく果たしてどこへ向かうのかな?と言う感じですが、
しばらく走って到着する土佐清水市の市街地まで乗る人が多かった印象ですね。
中村駅から土佐清水市街までバスで1時間ほどかかるので、距離にしたら大したことは無いのかもしれませんが結構な移動があるのだなと感じました。

土佐清水市役所やバスセンター、プラザパルと言った市街中心地を巡り、半島の西側から足摺岬へと向かうのでルート的には相当な大回り。
観光バスはこのルートは通らないのでしょうけど、市街地を巡るコミュニティバスを兼ねた路線の様なので仕方ないですね。
月曜日だし中途半端な時間だからガラガラだろうと思っていたのですがバスセンターを出る頃はまだ10人くらい乗っていたので驚きました。
途中で降りた分だけまた乗ってくる感じだったし。観光地へ向かう路線バスだけでなく街のコミュニティバスを兼ねているからこそ運用出来るんでしょうけど。
バスに乗っていたお年寄りは結構な確率で運転免許返納支援制度を利用した定期券を持っていたように見えました。
田舎は交通の便が良くないのでどうしても車社会になりがちで高齢者になってもそこから脱却できないのが現実ですが、こう言った支援制度があれば少しは改善されるもの。
バスの本数も決して多くはなく便利とは言いがたいですが、時間の制限のないお年寄りなら逆にバスの時間に合わせて生活出来ますしね。
こうして一定の利用者が居て県や市の助成制度があればバス会社も路線として維持できるし、結果的に高齢者の交通事故減少に繋がるんですけどね。
うちの地元もまさにそうした高齢化社会に直面した田舎なのですが、バスの便は良くないし運賃は高いしでバスを使う人が殆ど居ません。
運転免許返納の助成制度もあるのですが元々のバス運賃が高いので使ってる人は殆どいないんじゃないでしょうか。
こうした制度がもっと浸透すればいいのですが、いかんせん市が貧乏なもんで助成の限界があるのが悲しい現実です。



さて話が逸れましたが、バスは順調に走行。土佐清水の市街を抜けると再び田舎道に突入。
四国の狭い道。うねうね道を走り足摺岬へと向かいます。


「こんなとこバスで入ってくの?」と言う道も普通にバスが走るのが凄いですよねw

途中のバス停では時間調整の為停車。と言うか道が狭いので対向車が来るまで停車だそうでw
田舎の単線の列車では交換のための停車とかよくあることですが、路線バスで交換の停車って初めて聞いたw
確かに、あの道では行き違える場所が無かったからなぁw

そんなこんなで四国ならではの体験をしながら、バスは定刻通りに終点の足摺岬に到着しました。

さすがにここまで乗ってた人は3人しかいなかったw
生憎の雨ですが折角来たので足摺岬観光をしましょう。

まず向かったのは四国八十八か所霊場の第三十八番札所、金剛福寺へ。


水曜どうでしょうでもここはすっ飛ばされる「遍路ころがし」の異名をとると言われる、八十八か所巡礼の中でも屈指の難所です。
何が大変かってやはりこの足摺岬の先端まで行くのが大変だってところでしょうね。
この金剛福寺だけ市街地から数十キロ離れており、行きにくい事この上ない場所にそびえ立つ金剛福寺
この悪天候の中でも歩いて遍路してる人をバスの車内から見つけたので、本当に大変。まさに修行ですよね。

こんな辺鄙なところにあるお寺、それも月曜日の昼下がりと言う事でガラガラだろうと思っていたのですが意外と参拝客が多くて驚きました。
路線バスでの観光客は自分くらいしかいませんでしたが、ツアーバスでの参拝客・観光客が多かったですね。
この写真を撮るのも意外と苦労しましたし。

折角来たので自分も参拝。
入口に居た大師亀を見て、

本堂へお参りをし、

大師堂の方にも寄ってみました。


こちらはお遍路の参拝客が多かったですね。
一般の観光客がここがどういう場所なのかよくわからずに観光地と勘違いしている人が多かったのがちょっと気になりましたね。
自分も興味本位で来ていたクチなので偉そうな事は言えませんが、「大師堂って有名なスポットなんですか?」とか聞いてる人はこういう所には来てはいけないと思いましたw

どうでしょうマニアとしての目標でもあった金剛福寺の参拝を達成し、今回の旅の目的は一応達成。
折角来たので足摺岬灯台・展望台も観光してみます。

生憎の雨は止まずさらに強くなり、加えて岬の先端なので風も強く台風の様な最悪の天候でしたが、傘もないので雨に濡れての観光。*1
遊歩道の中は木々に囲まれてるので少しだけ雨がしのげました。

遊歩道を進むと途中「足摺七不思議」なるものがあったので見物。まずは「地獄の穴」


この穴に硬貨を落とすとチリンチリンと独特の音を立てて落ちて行くとか。
穴は金剛福寺のすぐ下まで通じていると言われているそうですが、ホントかな?w

そしてその近くにあった「大師の爪書き石」

この岩肌には弘法大師が爪で南無阿弥陀仏と掘ったとされています。
よく見たけど雨でぬれてたので分かんなかったw

爪書き石からさらに進むと「亀呼場」なる場所が。

ここで弘法大師が亀を呼び、眼下の不動岩に渡り身体安全、海上安全を祈祷したと言われ、この場所から亀を呼ぶとその亀が浮かび上がって来たと言われているそうで。
金剛福寺に居た大師亀もこの伝説の亀だそうです。

この亀呼場から眼下を眺めるとなかなかの絶景。



真下にあった岩が不動岩なのかな?わかんなかったw

そしてさらに進むといよいよ灯台の真下まで辿り着きます。

灯台の近くには広場もあり、ここで記念撮影が出来る様になっていましたが、雨がひどく足場が悪すぎたので辛かった。


ゆっくり灯台を眺めたかったけどいかんせん雨がひどすぎる(>_<)ずぶ濡れなので先に進みます。
少し戻った所に足摺岬展望台」の看板を見つけたのでそちらへ。ここからの眺めはかなりの絶景でした!

そんなに離れてはいないのに先程の灯台が小さく見えるし、眼下に広がる太平洋もまさに絶景でした。
景色はいいけど吹き曝しなのでデジカメが写真が大変なことになってますw
天気が良ければもっといい景色だったんだろうなぁ。

ちなみにここが四国最南端。

最果ての地に行くとなんかテンション上がりますよねw

さて、展望台を後にし遊歩道を進むと「天狗の鼻」なる看板を発見。

折角なので行ってみます。
ここは皇太子殿下もご訪問されたようですね。

天狗の鼻から見る灯台もなかなかの絶景でした。


帰りのバスの時間までだいぶ空いたのでここでゆっくり景色でも眺めたい所ですが、いかんせん暴風雨で最悪のコンディション。
展望台見学はこの辺で切り上げ、観光案内所で雨宿りする事にしました。

観光案内所の近くに立っていたジョン万次郎さん。


観光案内所は平日なのでやっておらず。外のベンチは寒いけど雨がしのげるので助かりました。
ここでしばらく休んで、バスの時間が近づいてきたのでバス乗り場へと戻ります。
バスの出発まで近くで雨宿りしながら待機し、準備が出来たのでバスに乗せてもらい足摺岬観光は終了。中村駅へと戻ります。

帰りのバスは途中からはちょこちょこ乗って来たものの、みんな途中で降りちゃったw中村駅まで行ったのは自分一人だけでしたねw

そんなこんなでバスは定刻通り中村駅に到着。ここからは再び鉄道の旅となります。
中村駅17:45発の特急あしずり10号にてまずは窪川へ。


今回のフリーきっぷは特急の自由席にも乗れるから助かりますね♪ちなみに正規料金では1,500円也。
列車は定刻の18:22に窪川駅に到着。

ここからは予土線宇和島へ。出発まで時間があったので一旦改札を出て外を散策。
とは言っても店もやってないのでツルハドラッグへ行って非常食のパンを買ってきたw
そしてここから乗り込む予土線はこの列車。

四国新幹線wこと鉄道ホビートレイン。この時間帯の予土線はこの車両の運用です。
わざわざこの車両に乗るためにこの時間に合わせたのだw
この車両、色々な展示が施されていて、結構面白いんですよね。

乗車記念に写真撮影をする時に使えるプレート。

0系新幹線で使用していたシート。

運賃表。

何故か東海道新幹線の駅まであるw実際には予土線内の運賃だけしか表示されてなかったけどねw*2

ショーケースには鉄道模型が展示されていました。

床面にはJR四国のルーツとなる讃岐鉄道のA1型タンク機関車の形式図がデザインされています。

車掌用の設備はむき出し。

これ、多分車掌弁だと思うけど、一般の利用者も使えるのかw

こんな感じで鉄道マニアの心をくすぐる編成なのです♪

列車は定刻通り窪川駅を出発。数人の乗客が居ましたが江川崎駅を出る頃までには貸し切りにw
ここまでで紹介した写真はその貸し切りタイムに撮影しました(*^_^*)
その後途中駅から若者数名が乗って来たけどその後の乗降はなし。列車は定刻通り宇和島駅に到着しました。

宇和島で途中下車したので乗車券的には一旦切って1,850円と計算。
ここで乗り継ぎに30分あるので外に出て折角だから宇和島グルメでも…と思い改札を出るも外は真っ暗orz
商店街もすでに営業が終わってる感じで人気が無い(>_<)
仕方ないのでスーパーで買い物して松山へ向かう列車の中で弁当を食べる事にしましたよ。

宇和島駅からは特急宇和海32号に乗車。


これが本日最後の列車ですね。
車内では先程のスーパーで買った弁当を食べながら松山へ。

定刻の22:38に松山に到着し、金曜日もお世話になった駅前のホテルにチェックイン。
今回はエレベータが漏電で止まってしまったとの事で体調不良者にはしんどかったけど手ごろな価格で泊めてもらえるので文句は言えないですね。
風呂に入って旅の疲れをいやし、翌日に備えて休んだのでした。
ちなみに最後の特急宇和海号は正規料金で2,990円でした。
ここまでの高知→松山の移動で使った乗り物の運賃をまとめてみると、

 高知→宿毛・・・・中村まで特急で4,650円
 宿毛→中村・・・・電車620円
 中村→足摺岬・・・路線バス1,900円
 足摺岬→中村・・・路線バス1,900円
 中村→窪川・・・・特急あしずり自由席1,500円
 窪川宇和島・・・電車1,850円
 宇和島→松山・・・特急宇和海号2,990円

正規運賃だと合計で15,350円。細かい事を言えば若井〜窪川間および北宇和島宇和島間の往復分別にし片道乗車券にしてしまうか、
それだと中村は途中下車になるのか?など計算方法が変わってくるので他の答えもありますが、足摺岬に行く」と言う目的だけでも相当元が取れてお得でした(^O^)

こんな感じで、一日乗り物に乗っての移動が中心となった旅でしたが、久々に旅行と言う非日常の時間を過ごせて満足でした。
明日は四国を離れて東京に戻りますが、それなりに四国を満喫できて良かったですね♪

*1:傘があったとしても風が強すぎて役に立たなかったw

*2:東海道新幹線各駅まではいくつもの経路が考えられるので運賃が同一ではないですしね。