○○茶の日記帳~わがまま 気のまま 茶のジョーク~

アイドルとロックバンドのライブをこよなく愛する茶のブログです。ライブやイベントのレポートが主体なのでリアルタイム更新は殆どありませんが、緩くお付き合いいただけると幸いです。

In the Soup ワンマンLIVE ジュテーム2023 ~3年かくれんぼ~@下北沢シェルター レポート

この日のメインイベントはIn the Soupのワンマンライブでした。

In the Soupは1996年に神奈川大学の軽音楽部のメンバーで結成されたロックバンド。
2000年にシングル「風の子」でメジャーデビューを果たしました。

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この楽曲は当時の自分にググっと刺さり、大好きなバンドになりました(≧◇≦)

一般層にはこちらの楽曲の方が耳にした事がある人もいらっしゃるかもしれません。
2000年からNHK教育テレビで放送されていた討論番組真剣10代しゃべり場のテーマソングとして使用されていたグリーングリーン

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HTBで放送されていた伝説のバラエティ水曜どうでしょうの「四国R-14」や「ユーコン川下り」で挿入歌として使われた「川」

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日本コロムビアに所属していた頃はメジャーなロックバンドとして、21世紀初頭のROCK IN JAPANやFUJI ROCK FESTIVALにも出演した勢いがありましたが、音楽業界がロックバンドからのシフトチェンジの時代の波に飲まれる形でメジャーレーベルとの契約終了。
2008年に活動を休止したものの2013年に活動を再開し、細々とバンド活動を行っています。
1学年下のドラムの田中さんを除いた3人は今年50歳。になるメンバーのうち、vo.の中尾さんとBa.の草場さんはソロ活動やフォークデュオとして音楽活動を続けていますが、Gt.の八谷さんとDr.の田中さんはたまに活動するこのバンド以外は現在は目立った音楽活動はしていません(^_^;)

そんな彼ら。今年初のライブは8月に越谷でのステージでした。


そして彼らのデビュー記念日である今日、下北沢シェルターにてワンマンライブを行います。

彼らのデビュー記念日である10月6日に行っているワンマンライブ「ジュテーム」。
いつの頃からやってるかは分かりませんが、自分が初めて見に行ったのは2011年。
活動休止から一夜限りの復活として行われた、ココ下北沢シェルターでのライブでした。

※当時のケータイで撮った写真だから画質が悪いのはスマソ。
natalie.mu
あれからもう12年かぁ。早いなぁ(*^_^*)

2011年以降も周年ライブ的な感じで不定期に開催されてきた「ジュテーム」。
毎年では無いけど、タイミングが合えば参加して来ました。
コロナ禍になり、2020年は無観客配信での開催。
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その後、2年お休みして、今年久々の開催。彼らの楽曲のタイトルにもある通り「3年かくれんぼ」だったわけです。

てな感じで、3年ぶりに開催される「ジュテーム」。とても楽しみにしていました(≧◇≦)

ひょんなことでまさかの「現場回し」となり、2本目のライブ会場となった下北沢シェルターへ。

1本目の現場に行った友人も「来てくれたのでそちらにも顔を出します」と当日券で入場してくれました(*^▽^*)

直前にチケットを買った自分の整理番号は70番。そんなに人は居ないだろうと思ってたけど、想像よりも人が多くてビックリ!(゜o゜)
ドリンクを買って、下手の見切れエリアへ逃げ込みました。

ココに来るのも凄く久々な気がする。調べるとコロナ前だから4年ぶり?
開演前はドリンク300円で飲めるハッピーアワーのサービスがまだ残ってて、飲んだくれの友人に教えて、ドリンクチケットを使わずに1杯目(^_^)/
開演時間が近づいてくるとどんどん増えてくる人( ゚Д゚)
段々とドリカンに行きづらい雰囲気になって来たので、ドリチケをジーマに替えて、ライブに備えました!

ライブは定刻の19:30を数分過ぎてスタート。
まずはDr.吉田さん脚本による、vo.中尾さんソロの「寸劇」から。寸劇と言うよりも「茶番」
ほったらかし気味になった中尾さんの「茶番」を終えて、バンドメンバーが登場していよいよライブが始まりますw

1曲目はライブのタイトルにもなってた「3年かくれんぼ」。
この曲が作られた時はまさかこんな世の中になり、3年もライブが出来ないなんて思って想像も出来なかったろうけど、こんなご時世になってしまったので、歌の世界にピッタリハマりすぎた。歌詞が凄く沁みたなぁ。

個人的には大好きだった檸檬「風の子」を聞けるのが嬉しかった。
もう20年も前の曲。自分もまだまだ若かったけど、当時から聞き込んでるので、今でも菓子を覚えてる。
思わず一緒に歌ってしまうよね。


 あの日の夢 あの日の君 あの日の紙飛行機を
 かけ離れた僕は今でも飛ばせるか


この部分で客席からステージに向けて紙飛行機が飛ばされる。彼らのライブでの恒例行事。
2016年のライブに参加した時は入口に置いてあって、一緒に飛ばしたなぁ。今日もあったのかな?(*^_^*)

メンバーも歳を重ね、1つ下のDr.吉田さん以外の3人は今年で50歳になると言う彼ら。
見た目はすっかりおじさんになったけど、vo.の中尾さんの心はまだまだ少年のままだった。

In the Soupの楽曲の大半は中尾さんが歌詞を書いている。彼らの楽曲の歌詞は少年時代の情景が浮かぶようなものが多い。
変に飛躍したり、現実離れした夢物語ではなく、普遍的で、分かりやすく、男の子だったら体験して来たであろう経験や感情をそのまま歌詞にした感じ。
そんな彼らの楽曲が自分は好きになったのでしょうね。
彼らの事を全く知らず、初見だったロックバンドに興味は薄い友人も「なかなかいい歌詞を書くね」と言ってくれました(*^_^*)

テンションが上がって来ると変な動きやトークをする中尾さんを嗜めつつ、一つになっていい音楽を奏でるバンドメンバー。
ライブっていいなーっておもいました(*^▽^*)

そんな彼らの楽曲はいつの間にやらサブスクが解禁されてて、誰でも聞けるようになってた(*^▽^*)
それを記念して、Gt.の八谷さんが全51曲の紹介をポストしてくれました。


自分もインターネット老人会のおじさんなのでサブスクとか分からないけど、それ以上に分からないであろう八谷さん、よく頑張ったw
YouTubeのコメントでも「こんなきれいな楽曲を歌ってるバンドが売れないなんておかしい時代だ!」なんてコメントを見たことがありますが、ホントその通りなんだよなぁ(;'∀')
彼らの活躍時期がドンピシャ世代だったおじさんとしては、サブスク解禁を機に、彼らの楽曲がもっと広まるのを願ってやみません。



In the Soupの楽曲の中で自分が一番好きなのは「東京野球」。

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アンコールの一曲目でやってくれました(≧◇≦)

この楽曲の冒頭の歌詞は

 ゆらゆら揺れてる湯気が出そうな真夏の午後
 公園通りは人で一杯
 エッグマン渋谷公会堂に挟まれて立っている
 僕の名前はバイト君

エッグマンとは歌詞の通り、渋谷公会堂(現・LINE CUBE SHIBUYA)の近くにあるライブハウス。
この曲がリリースされた2000年は自分はまだ学生。田舎者の自分は当時は東京に出てくるのも一苦労でした(^_^;)
初めて渋谷公会堂にライブを見に来た時、この歌詞の通りにエッグマン渋谷公会堂の間に立ってみたら凄く感慨深かった思い出があります(*^_^*)*1
先程も書きましたが、彼らの楽曲って割と身近にある情景を描いているので、自分も楽曲の主人公と同じシチュエーションに立つ事が出来るし、その時の自分の感情を思い出してみると感慨深いものがあります。
社壊人になった今でこそ東京の街にフラッと遊びに来れる様になりましたが、当時はやっとたどり着いたみたいな感覚。
東京野球の歌詞にある青年と同じ心境かどうかはわかりませんが、その立場に立ったような、彼の心境が分かるような気がしたんですよね(´▽`*)

In the Soupのアンコールも独特で、「バッタービビってる、ヘイヘイヘイ!」とコールします。
東京少年の歌詞にもありますが、これは少年野球で叫ばれる野次で、このコールで再びメンバーがステージに立つ、と言った流れがIn the Soupのライブの定番。
このアンコールを聞いたのも何年ぶりだったろうか。懐かしかったっすな。

アンコールでは東京野球に続いて「川」を披露。
「北海道方面ではこの楽曲は結構知られてて、いまだに支持されてて、嬉しいですね」と語る中尾さん。
前途の通り、「水曜どうでしょう」の挿入歌として使用されたことでそちら方面でも有名になりました。
自分的にはどうでしょうの方が後追いだったので、ユーコン川下りの回を見た時に「あの楽曲だ!」と嬉しくなったものです(´▽`*)*2

最後に歌ってくれた「人生レール」。

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人生経験を重ねた今の彼らが演奏すると、重みがありましたね(´▽`*)

歳を重ねたバンドなのでそんなにガッツリとライブをやることも無いのかな?と思ってたけど、セトリを振り返ってみると本編で16曲。
アンコールで3曲。きっちり2時間ライブをやってくれました( ゚Д゚)
こうしてたまに集まって昔の曲を歌ってくれるとあの頃の思い出が蘇って来て感慨に浸れるし、そんな空間に参加出来るのが「同窓会」のようで嬉しいですね(≧◇≦)

自分がハロプロにどっぷりとハマり、現場ヲタクとしての活動を始めたのが2002年頃。
それ以前はこの当時活躍していた彼らの様なロックバンドが好きでした。田舎者なりにアンテナを高めて、小遣いを貯めては渋谷や下北沢のCDショップに新しい音楽を求め足を運んでいました。
21世紀になり、音楽シーンの流行がロックバンドからR&Bやラップに移り変わり、バンドブームは落ち着きます。
時代の流れと共に、当時活躍していたバンドは軒並みメジャーレーベルとの契約終了となり、活動休止や解散に追い込まれ、メジャーに昇りつめたバンド以外は殆ど残ってないんですよね(^_^;)

自分の好きだった当時のバンドも音楽活動をしている人は少なく、時代の流れを憂いつつ、今もこうしてライブをやってくれるバンドが居ると嬉しいですよね(*^▽^*)
勿論、昔を懐かしむだけでなく、彼らの今の活動も応援すべく、足を運んでみたいと思いました( `ー´)ノ

流石に遅くなってしまったのでそそくさと退散。
友人宅に戻り、翌日に備えて休んだのでした。

こんな感じで、長くなりましたが、In the Soupのワンマンライブ「ジュテーム」のお話はおしまい。
大好きなバンドが久々にライブをやってくれると言う事で駆け付けた訳ですが、自分の青春時代とも言える10代後半~20代前半に聞いていた音楽は自分が歳を重ねいくつになっても好きなものは変わらないですし、その音楽を奏でてくれるのはとても嬉しい事です(*^▽^*)
歳を重ねて行けば段々と難しくはなりますが、末永く続けてくれるならば自分も可能な限り足を運び、応援していきたいと改めて思いました( `ー´)ノ

そして最後に蛇足になりますが、2つのライブをはしごしてみた感想を語らせてください。
下北沢の街では今もこうして毎晩のようにライブハウス各所で音楽が奏でられ、音楽好きな人が集まっているのが嬉しく思いました。
自分の好きな音楽を求めていくだけでなく、友人が好きな音楽に興味を持ってフラッと見に行く…。
これも音楽や演芸の街・下北沢ならではだなーって(*^▽^*)
あちこちでライブをやっているからこそ、こうした「はしご」が出来る訳だし、新たな出会いのきっかけにもなってる。
自分が初めて下北沢を訪れた時ってそんな街だったと思うし、それが今でも続いてるのは本当に嬉しかったですね(≧◇≦)

あと意外だったのは、どちらのライブハウスにも「外国人旅行客と思われる人々」が数名入っていた事(゜o゜)
音楽好きな人に見えましたが、出演者のファンとかでは無いと思うんですよね。さすがに。当日券でフラッと入ってみた感じだったし。
陽気な外国人がライブハウスで酒を飲んで盛り上がりながらも、しっかりとライブを見てるのは今までにない体験だったので新鮮でした(^O^)

時代と共に音楽や客層に変化を遂げつつも、今日も各所ライブハウス・劇場には明かりが灯り、音楽や演劇が繰り広げられ、好きな人々が集まる。
これが下北沢の文化としていつまでも続いて続いてほしいと願います。

と言う訳で、長々と失礼しました(;´Д`)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!(^_^)/

*1:この「渋谷公会堂に初めて来た」ライブと言うのは、多分、2000年12月30日に開催された「LIVE DI:GA SPECIAL 2000 ACT I "Leave Remembrance Songs"」と言うイベントだったと思います。

*2:自分がどうでしょうを知ったのはかなり後ですが、番組的にはこの楽曲はリアルタイムだったわけです。